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理事長あいさつ

仲間に寄り添い、仲間の成長・発達の中に、仲間の生きがいを掘り起こす

 どんなに重い障害を持った仲間でも、自らに相応しい生活環境の中では、自分らしくしっかりと成長して行くことができます。その成長こそが仲間のより豊かに生きる力を育むことになります。
 たまご会では、障害者を中心とした施設利用者を「仲間」と呼んでいます。
 そして約20年前、たまご会は小さな共同作業所を中心に、支援学校の先生方や地域の人々に支えられながら発足しました。仲間のための施設づくりや健全な運営のための法人化に強い想いを寄せて取り組んできました。そして何よりも「僕も働きたい」、「みんなと一緒に活動したい」という仲間たちのねがいが大きな力になっています。たまご会は仲間を中心にみんなが力を出し合い組織化された法人です。

みんなのねがいを力に

今も、障害者活動センターたまごの正面玄関の横には、

心と心がひとつになる/
みんなの声が聞こえる/
みんなの笑い声が聞こえる/
心と心がひとつになる/
ひびけ 私の鼓動よ/
かがやけ 私の命よ/
いつまでも いつまでも/

と記された銘板が設置されています。
この詩作は、脳性マヒで車椅子生活を余儀なくされた仲間のひとりが、念願だった施設が開設され、そこで新しい生活ができることへの喜びを詠ったものです。「僕も私も、自分らしく暮らせるように、みんなと仲よく暮らせるように」という想いが込められています。

豊かに生きる力を

 法人運営は決して易しいものではありません。幾多の困難があります。
しかし、理念・使命(ミッション)を高く掲げ、「仲間に寄り添い、仲間の発達・成長の中に、仲間の生きがいを掘り起こす。」という使命を平易に解釈しながら、職員と一緒になって声を掛け合い実践しています。
 特に、どんなに重い障害をもった仲間でも法人施設で受け止めたいという強い想いで運営をしてきました。そのため何時しか、重い障害者の利用が圧倒的に多いことがたまご会の特徴になっていますが、「決して、軽い障害の仲間を軽んじている訳ではありませんよ・・・。」と笑いながら運営しています。

のんき こんき げんき

 今、大切にしていることの一つは、仲間の生きがいを掘り起こすことのできる福祉の専門家を育成することです。仲間たちが生涯にわたっての発達・成長を実現するという支援の中で、職員も仲間と共に育つことを願っています
 これからも仲間の生活環境に合わせて、「仲間の限りない発達・成長の可能性を信じて焦らず(のんき)に、粘り強い支援を(こんき)よく、いつも変わらぬ笑顔で明るく(げんき)に」の気持ちを込めて、仲間に寄り添っていければと思います。

理事長 在永 末徳
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